退職時に職場の同僚や上司から花束をもらうことがある。気持ちのこもった贈り物を受け取ると嬉しい反面、「お返しはどうすればいいのだろう」と悩む方も多いのではないだろうか。
結論から言うと、退職時にもらった花束や送別品に対して、個別にお返しをする義務はない。ただし、感謝の気持ちを形にすることで、最後の印象をぐっとよくすることができる。

この記事では、退職時に花束をもらった際のお返しのマナー・金額の目安・おすすめのギフトについて解説する。お返しが不要なケースや、お菓子以外の選択肢についても紹介するので、参考にしてほしい。
退職の花束にお返しは必要?基本的な考え方
退職時の花束や送別品は、「お世話になりました」「お疲れ様でした」という気持ちを込めた贈り物だ。一般的なマナーとしては、個別のお返しは不要とされている。
ただし、以下のようなケースでは何らかの形でお返しをすると、より丁寧な印象を与えられる。
- 個人的に高額なプレゼントをもらった場合
- 特定の人が個人的に花束を用意してくれた場合
- 退職後も関係が続く相手からもらった場合
部署全体でお金を出し合って花束を用意してくれた場合は、個別のお返しではなく、部署全体に向けたお菓子の差し入れで十分だ。退職日やその前日に持参して、感謝のメッセージを添えるのがスマートな方法だ。
お返しの金額相場はどれくらい?
お返しをする場合の金額目安は、もらった花束や品物の金額によって異なる。
部署全体からの花束・プレゼントの場合
部署全体から花束をもらった場合、一人あたりの負担額は数百円〜千円程度であることが多い。この場合は、1,000円〜3,000円程度のお菓子の詰め合わせを差し入れるのが一般的だ。
個人からの花束・プレゼントの場合
特定の個人から花束や贈り物をもらった場合は、もらった金額の3分の1〜半額程度を目安にお返しを用意する。花束の一般的な相場は3,000円〜5,000円程度なので、1,000円〜2,500円程度のお返しが妥当だ。
高額なプレゼントの場合
1万円を超えるような高額な贈り物をもらった場合も、お返しは半額以下で問題ない。あまりに高額なお返しをすると、かえって相手に気を遣わせてしまうことがある。

退職のお返しにおすすめのギフト
お返しの品物選びに迷った時のために、定番のおすすめギフトを紹介する。
お菓子の詰め合わせ(定番中の定番)
職場全体へのお返しとして定番なのが、個包装のお菓子の詰め合わせだ。配りやすく、好みを問わないため、外れが少ない。
選ぶ際のポイントとしては、以下を意識しよう。
- 個包装になっていて配りやすいもの
- 日持ちするもの(焼き菓子やクッキーなど)
- 人数分が足りるもの(多めに用意しておくと安心)
- 有名ブランドのものだと喜ばれやすい
コーヒーや紅茶のセット
甘いものが苦手な人が多い職場には、コーヒーや紅茶のドリップバッグセットもよい選択肢だ。個包装のタイプなら配りやすく、職場でも使いやすい。
入浴剤やハンドクリーム
個別にお返しをする場合は、入浴剤やハンドクリームなど、消耗品タイプのギフトがおすすめだ。残らないものの方が相手も気を遣わずに済む。
ハンカチやタオル
実用性が高く、好みを選ばないハンカチやタオルも人気がある。ただし、ハンカチは「手巾=手切れ」と捉えられることもあるため、気になる場合は別の品物を選ぶとよい。
- 現金や商品券でのお返しは避ける(金額が露骨に分かるため)
- 手作りの品は好みが分かれるため控えた方が無難
- 食品は賞味期限に注意する
- アレルギーが分かっている場合は配慮する
お返しを渡すタイミングと方法
ベストなタイミング
お返し(主にお菓子の差し入れ)を渡すタイミングは、最終出社日の午前中か、退職日の前日がベストだ。退職日当日の夕方だと、すでに帰宅している人がいる可能性があるため、早めに渡しておくのがよい。
渡し方のマナー
部署全体へのお菓子であれば、給湯室や休憩スペースなどの共有スペースに「お世話になりました。皆さんでお召し上がりください」とメモを添えて置いておく方法もある。
個別にお返しを渡す場合は、「花束をありがとうございました。ささやかですが、感謝の気持ちです」と一言添えて手渡しするのがよい。
お返しが不要なケース
お返しをしなくてもマナー違反にならないケースもある。
- 部署全体で出し合った少額の花束の場合(退職挨拶のお菓子で十分)
- 会社の慣習として退職者には花束を贈ることが決まっている場合
- 送別会の場で花束を受け取っただけの場合
こうしたケースでは、最終出社日に感謝の挨拶をしっかり伝えるだけで問題ない。退職時に配るお菓子を用意しておけば、花束へのお返しを兼ねることができる。

花束をもらった時のお礼メッセージ例文
花束をもらった際に、その場で伝えるお礼の言葉やメッセージカードに書く文面の例を紹介する。
その場で伝えるお礼の言葉
- 「素敵な花束をありがとうございます。皆さんにお気遣いいただき、本当に嬉しいです。」
- 「こんなに綺麗な花束をいただけるなんて思っていませんでした。大切に持ち帰りますね。」
メッセージカードに書く場合
- 「〇年間、大変お世話になりました。温かい花束と送別のお言葉、心より感謝いたします。」
- 「皆さんからいただいた花束は、在職中の温かい思い出とともに大切にします。」
お返しのお菓子に添えるなら、小さめのメッセージカードを何枚か用意しておくと、渡す相手ごとに一言を書き分けられる。
よくある質問(Q&A)
Q. 退職日にもらった花束は持ち帰るべき?
もちろん持ち帰るのがマナーだ。いただいた花束を会社に置いて帰るのは、贈ってくれた人に対して失礼にあたる。大きな花束で持ち帰りが難しい場合は、紙袋などを事前に用意しておこう。
Q. お菓子以外のお返しでもいい?
もちろんお菓子以外でも問題ない。紅茶やコーヒーのセット、タオルなど、相手が気軽に受け取れるものであれば何でも大丈夫だ。大切なのは「感謝の気持ち」が伝わることだ。
Q. 退職後にお返しを郵送してもいい?
退職日にお返しの準備が間に合わなかった場合は、後日郵送しても問題ない。その際は、手書きのメッセージカードを添えると丁寧な印象を与えられる。
Q. 花束と一緒にプレゼントももらった場合はどうする?
花束とプレゼントの合計金額を考慮して、3分の1〜半額程度のお返しを用意するのが妥当だ。部署全体からの場合は、少し良いお菓子の詰め合わせを差し入れるだけで十分だ。
退職代行を使った場合の花束・送別品の対応
退職代行サービスを利用して退職した場合、送別会や花束の受け渡しが直接行われないケースもある。その場合の対応方法についても触れておこう。
退職代行を使っても花束が届くケースがある
退職代行を利用して出社しない形で退職した場合でも、会社から花束や送別品が郵送で届くことがある。この場合は、メールやメッセージで感謝の気持ちを伝えるだけで十分だ。直接会えない分、手書きのお礼状を郵送すると丁寧な印象を与えられる。
何も届かなかった場合
退職代行を使った場合、花束や送別品が届かないケースもある。その場合は、お返しの心配をする必要はない。退職後に落ち着いたタイミングで、特にお世話になった人にだけメールでお礼を伝えるのがよいだろう。
退職代行利用後にお菓子を送りたい場合
退職代行を利用しても、感謝の気持ちとしてお菓子を職場に送ることは可能だ。宅配便で個包装のお菓子を送り、メッセージカードを同封するという方法であれば、直接出社しなくても感謝を伝えられる。

まとめ
退職時にもらった花束のお返しについて、ポイントをまとめると以下の通りだ。
- 部署全体からの花束には、お菓子の差し入れで十分
- 個人からの贈り物には、もらった金額の3分の1〜半額程度でお返し
- 最終出社日の午前中に渡すのがベストタイミング
- 現金や商品券でのお返しは避ける
- 何より感謝の気持ちを言葉で伝えることが大切
退職は人間関係のリセットではなく、新たなスタートだ。最後まで丁寧に対応することで、退職後もよい関係を保つことができる。

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