退職代行を使いたいけれど、「実際どういう流れで進むの?」と不安に感じている方は多いのではないでしょうか。初めて使うサービスだからこそ、全体像がわからないと一歩を踏み出せない気持ちはよくわかります。
筆者は実際に退職代行を使って退職した経験があります。元労務担当として受ける側の事情も知っているからこそ、利用者が知っておくべきポイントも含めてお伝えできます。
この記事では、退職代行の申込みから退職完了までの6ステップを時系列で丁寧に解説します。筆者のリアルな体験談も交えていますので、「自分が使ったらどうなるか」のイメージが掴めるはずです。

退職代行の流れ【全体像】
まず全体の流れを把握しましょう。基本的には以下の6ステップで完了します。どのサービスを選んでも大枠は同じなので、この流れを頭に入れておけば安心です。
- 無料相談(LINE・電話・メール)
- 申込み・支払い
- ヒアリング(退職条件の確認)
- 退職代行が会社に連絡
- 退職届の提出・貸与品の返却
- 退職完了・書類の受け取り
最短で即日、長くても2〜3日で退職が完了するケースがほとんどです。筆者の場合は相談した翌日に退職が完了しました。「こんなにあっけないの?」と拍子抜けするくらいスムーズでしたので、過度に不安を感じる必要はありません。
STEP1:無料相談で不安を解消する
まずは退職代行サービスに相談するところからスタートです。ほとんどのサービスがLINE・電話・メールで無料相談を受け付けています。この段階では費用は一切かかりませんので、気軽に問い合わせて大丈夫です。
相談の段階で聞かれることは主に以下の内容です。
- 退職したい理由(大まかなもので構いません)
- 現在の雇用形態(正社員・契約社員・パートなど)
- 有給の残日数
- 退職希望日
- 会社との間にトラブルがあるかどうか
筆者はLINEで相談しました。夜の11時に送ったメッセージに20分後には返信が来て驚きました。深夜でも対応してくれるサービスが多いのは、切羽詰まった状況の方にとって非常にありがたいポイントです。「こんな夜遅くに相談して迷惑かな」と思う必要はありません。退職代行サービスはそういう方のためにあるのですから。
STEP2:申込み・支払いを行う
相談して「お願いしたい」と決めたら、正式に申込みを行います。支払い方法はサービスによって異なりますが、銀行振込・クレジットカード・後払いなどに対応しているところが多いです。
筆者の場合はクレジットカードで即日支払いをしました。支払い確認後すぐに「では明日の朝、会社に連絡しますね」と連絡が来ました。手続き自体は5分もかからず完了します。支払い方法で悩む方もいますが、すぐに退職したい場合はクレジットカード払いが最もスピーディです。手元にお金がない方は後払い対応のサービスを選べば問題ありません。
STEP3:ヒアリングで退職条件を伝える
支払い後、退職代行の担当者から詳しいヒアリングがあります。ここで正確な情報を伝えることが、スムーズな退職の鍵になります。伝えるべき内容は以下の通りです。
- 会社名・部署・上司の名前
- 会社の電話番号(人事部直通があれば理想的)
- 退職希望日
- 有給消化の希望
- 会社への伝達事項(貸与品の返却方法など)
- 会社から自分に直接連絡しないでほしい旨
「会社から本人に直接連絡しないでください」という伝達は必ずお願いしましょう。これを伝えないと、会社から直接電話やメールが来てしまう可能性があります。退職代行を使う意味が半減してしまいますので、忘れずに依頼してください。担当者側からも確認してくれることが多いですが、念のため自分からも伝えておくと安心です。
STEP4:退職代行が会社に連絡する
指定した日時に、退職代行が会社に電話またはFAXで連絡してくれます。基本的に以下の内容を伝えてくれます。
- 本人に代わって退職の意思を伝える旨
- 退職届は郵送で提出する旨
- 有給消化の希望
- 本人への直接連絡を控えてほしい旨
- 貸与品は郵送で返却する旨
筆者の場合、朝9時に会社の人事部に電話してもらいました。10時頃に退職代行から「会社に連絡しました。退職は受理されています」とLINEが届きました。この間わずか1時間。自宅のソファに座ってLINEの通知を待っていただけです。
会社に行く必要も電話する必要も一切ありませんでした。元労務担当として言えることですが、退職代行からの連絡を受けた会社側は、ほぼ100%受理します。争ってもお互いにメリットがないことを、会社側も理解しているからです。

STEP5:退職届の提出・貸与品の返却
退職届は郵送で会社に送ります。書き方がわからなくても、退職代行がテンプレートを用意してくれるので心配は不要です。フォーマットに沿って記入し、郵送するだけで完了します。
貸与品(社員証、健康保険証、PCなど)も郵送で返却します。レターパックや宅配便を使えばOKで、直接会社に行く必要は一切ありません。
筆者は退職届と一緒に、社員証・健康保険証・セキュリティカードを簡易書留で送りました。送り状の控えは必ず保管しておくことをおすすめします。万が一「届いていない」と言われた時の証拠になるからです。追跡番号付きの郵送方法を選べば、配達状況もオンラインで確認できて安心です。
STEP6:退職完了・書類の受け取り
会社から以下の書類が届けば、退職手続きは全て完了です。
- 離職票:失業保険(雇用保険の基本手当)の申請に必要
- 源泉徴収票:年末調整や確定申告に必要
- 雇用保険被保険者証:転職先に提出する書類
- 年金手帳:会社に預けていた場合に返却される
- 健康保険資格喪失証明書:国民健康保険への切り替えに必要
これらの書類が届くまでに2〜4週間かかることが多いです。届かない場合は、退職代行を通じて催促してもらえるサービスもあります。筆者の場合は約3週間で全ての書類が届きました。特に離職票は失業保険の申請に不可欠な書類なので、届かない場合は早めに催促しましょう。
退職代行を使う前の準備チェックリスト
スムーズに退職するために、事前に準備しておくべきことをリストアップしました。退職代行に申し込む前に確認しておくと、退職後の手続きがスムーズに進みます。
- 会社に置いている私物を少しずつ持ち帰る(目立たないように毎日少量ずつ)
- 個人のデータ(写真、ファイルなど)をPCやスマホから削除しておく
- 有給の残日数を確認しておく(給与明細に記載されていることが多い)
- 退職届を事前に作成しておく(テンプレートは退職代行が提供してくれる)
- 引き継ぎ書を作成しておく(余裕があれば主要業務の手順書だけでも)
- 転職活動を始めておく(退職後のブランクを最小限にするため)
- 退職後の保険・年金の手続きを事前に調べておく
ハローワークへの失業保険申請は退職後にしかできませんが、事前にサイトで手続きの流れを確認しておくと安心です。必要書類も記載されているため、退職前にチェックしておくことをおすすめします。
よくある質問
退職代行の利用を検討している方からよく寄せられる質問にお答えします。不安を事前に解消しておけば、安心して利用できます。
会社から電話がかかってきたらどうする?
出なくて大丈夫です。退職代行から「本人には連絡しないでください」と伝えてもらっているはずですので、電話に出る必要はありません。しつこい場合は退職代行に連絡すれば、再度会社に注意してくれます。着信が気になる方は、一時的に会社関係者の番号を着信拒否に設定しておくのも一つの手段です。
退職代行を使ったら懲戒解雇にならない?
退職代行を使うこと自体は、懲戒解雇の理由にはなりません。退職は民法で認められた労働者の正当な権利です。もし会社が不当な対応をしてきた場合は、労働組合型や弁護士型の退職代行が適切に対処してくれます。厚生労働省の相談窓口に相談することも可能です。
退職日はいつになる?
有給が残っていれば、退職代行連絡日の翌日から有給消化に入り、有給が終わった日が退職日になるのが一般的です。有給がない場合でも、民法上は退職の意思を伝えてから2週間後には退職できます。具体的な退職日は、ヒアリング時に退職代行の担当者と相談して決められます。

まとめ:流れを知れば不安は減る
退職代行の流れをまとめます。
- LINEで無料相談(当日OK・深夜でも対応可能)
- 申込み&支払い(クレカなら即日完了)
- 退職条件のヒアリング(15〜30分程度)
- 翌朝、退職代行が会社に連絡(自分は自宅待機でOK)
- 退職届と貸与品を郵送(簡易書留がおすすめ)
- 書類が届いたら退職完了(2〜4週間後)
全体を通して、自分が会社と直接やり取りする場面はゼロです。全ての連絡を退職代行が間に入って行ってくれます。筆者が使った時も、本当に何もしなくてよかったという印象でした。
「退職代行って大丈夫かな…」と不安な気持ちは十分理解できます。しかし実際にやってみると、驚くほど簡単です。まずは無料相談で話を聞いてもらうところから始めてみてください。それだけで気持ちが楽になるはずです。
